ジョンミューアトレイルについて

 

cup.jpg (7108 バイト)

 これ、なんだかわかりますよね。そう、シエラカップ。持ってる人いますよね。
このカップは、1892年、ジョンミューアにより創設された環境保護団体
「シエラクラブ」がその資金を得るために作って販売するようになりました。今からもう100年以上も昔、アメリカには環境保護団体が存在していたのです。そして、シエラカップの”シエラ”っていうのは今回トレッキングへ行って来たシエラネバダ山脈のことです。

 そのシエラクラブの提唱で、ジョンミューアが亡くなった翌年1914年に工事がはじまったのが、ヨセミテからマウントホイットニーへと続く340kmのジョンミュアトレイルです。ミュアの功績をたたえ、彼の意思を受け継ぐことを目的に、国立公園局・森林局の協力で23年の月日を費やして1938年にようやく全コースが完成しました。太平洋戦争がはじまる3年前に、すでにこの国にはこのロングトレイルが存在していたのです。日本が欧米の真似をして植民地を広げるための戦争に没頭していたとき、こんな山の中に、バックパッキング用のトレイルを作る。という文化がすでにアメリカにあったことに僕は愕然としました。

 
■自然保護の父「ジョン・ミューア」と「シエラクラブ」

JohnMuir.jpg (16335 バイト)

 今から100年以上も昔のこと。自然保護の父、国立公園の父と称される「ジョン・ミューア」は、カリフォルニア州シエラネバダ山脈の、天へ突き抜けるよな杉木立の森やトレイルをつつむ土と緑の深い香り、透き通るような湖水といった原始の美しさに魅了され、その美しさを後世に残そうと「シエラクラブ」を設立しました。 現在、65の支部を持ち、57万人の会員からなる、この世界最古にして最大の環境保護団体は、今もなお自然を守るという彼の理念を、クラブメンバー一人ひとりが受け継ぎ、その活動は全世界へと広がっています。

TOPページへ!